2018年03月04日

「40」のこと  2018.03.04

「40」のこと
司祭 ヨハネ 小野寺 達  
 3月に入りました。今年は2月14日に大斎節に入り、主日を除く40日間を過ごし、4月1日に復活日を迎えます。
 私は、大斎節になると、よく思い出すことがあります。それは、今から35年近く前のこと、私が聖公会神学院を受験した時のことです。その入試問題(聖書)の中に、次のような設問がありました。
 「聖書の中に出てくる事柄で数字40に関わることを5つ挙げなさい。」
 皆さんは幾つあげられますか。
 「イエスが荒れ野で断食して過ごし、悪魔の誘惑を受けられた時の日数」もその解答の一つです。
大斎節第1主日の福音書は、毎年この物語に関わる箇所が採用さていますので、聖書の中に出てくる「40」で、大斎節の頃にこの箇所を思いつく人は多いことでしょう。その他にも、「モーセの時代に、エジプトを脱出したイスラエルの民が荒れ野を放浪した年数」も正解です。さあ、あと3つで合格・・・(笑)。
ヒントは、ノアの箱舟(創世7:12他)、十戒(出エジ24:18、申命9:9他)、エリヤ(列王上19:8、昇天日(使徒1:3)、その他にもまだあります。例えば、「四十回までは打ってもよいが、それ以上はいけない。(申命25:3)」と有罪判決を受けた者の処刑(鞭打ち)について触れている中にも「40」が出てきます。
私はその入試の時に3つまでしか思いつかず、「四十に一つ足りない鞭:パウロが鞭打たれた数(Uコリント11:24)」と書こうかと思いながら、その解答はなぜかふざけたことを記すような思いになってためらい、それは書きませんでした。でも、振り返ってみれば、それも立派な正解であり、書いておけば良かったなと思ったことがあります。
 これらの「40」にまつわる箇所を挙げてみると、聖書の中の「40」は「徹底的に」という形容詞のような意味を帯びているように思えてきます。あるいは、「40」とはその後に何か大切な事が起きる前の期間を示す数字、転換への数であるとも思えてきます。
 大斎節は、主日を除く復活日までの40日間であり、この「40日間」はイエスが荒れ野で悪魔の誘惑を受け打ち勝ったことに基づいています。40日間、イエスは徹底的に、うんざりするほど、悪魔の誘惑と戦い、その後に宣教の働きが始まっていきます。それは、確かに、大切な事が起きる前の転換点としての40日です。
私たちも、大斎節でその「40日」という期間を過ごしながら、その後の大切な日(復活日)を迎える準備をしているのです。大斎節を主イエスさまのご復活を心から感謝して祝う日にすることができるよう、私たちの信仰生活を色々な意味で徹底させる期節として過ごしていくことができますように。
 祈ること、聖書を読むこと、霊的読書をすることなどをはじめ、大斎節の「40日間」をそれぞれに信仰の養いにつとめましょう。そして、復活日を共に喜ぶ日として迎えることができますように。
『草苑』水戸聖ステパノ教会月報 2018年3月号

posted by 水戸聖ステパノ教会 at 22:13| Comment(0) | 牧師のコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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